あまり知られていない特定調停と任意整理の違い

あまり知られていない特定調停と任意整理の違い

債務整理の中でも知名度の高いのは任意整理と自己破産です。
前者の場合は、テレビや雑誌などでも宣伝をしていることが多いので知名度が高く、後者は借金の返済ができなくなった時の最終手段として有名でしょう。
また、近年では個人再生をお勧めするウェブサイトなども増えたことから、自己破産の1つ手前の方法として、個人再生を目にすることも増えています。
債務整理にはもう1つ、あまり知られていませんが、特定調停という方法もあります。
特定調停というと、任意整理とほとんど変わらないのではと思う人も多いでしょう。
しかし、実際にはいくつかの違いがありますので、確認していきましょう。

 

では、そもそも特定調停とはなにかという話から考えてみましょう。
特定調停は端的に書いてしまうと、弁護士や司法書士に頼む必要がない債務整理です。
裁判所に特定調停の申立をし、財産の状況や債権者の一覧表などを提出することで、手続きができます。
特定調停では調停員が債権者と債務者両方の意見を聞いて、最終的に両者が合意できれば、特定調停は成立です。
両者が合意できない場合は、また別の債務整理の方法をとらなくてはいけません。
基本的には利息制限法の上限金利による、引き直し計算で借金が減額されるという形になり、残債を最長3年でその支払を行うことになります。
つまり、借金そのものの減額はできても、返済期間が定められてしまうので、毎月の返済額が高額になってしまうケースもあるのです。
また、調停を取り持つことになる調停委員にしても、専門家ではなく、法律の素人(である学校の校長先生やその土地の名家などがアルバイトで担当することがあり、自分にとって有利になるのか、不利になるのかは調停委員の運次第だと言えるでしょう。
場合によっては、とんでもない取り決めで調停が終わってしまうこともあるので、望んだ結果になるとは限りません。

 

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対して、任意整理は弁護士もしくは司法書士の人が代理人となって、各貸金業者と債権の話し合いをすることになるのですが、こちらもベースとしては利息制限法における引き直し計算が元になっています。
ただ、特定調停と違ってこちらは過払い金の請求まで一緒に行ってくれることができ、取引期間が何十年もある場合は借金がなくなったり減額された上にお金が返ってくることもあります。
基本的には代理人と債権者の間で決まった元金のみを最長5年をめどにして分割で返済していくことになります。
特定調停では最長3年払い、任意整理は最長5年払いと返済期間が異なります。
仮に借金が200万円の場合、200万円の3年払い=月55,555円、5年払い=月33,333円となり毎月の負担が任意整理の方が楽と言えます。

特定調停の場合、最長で3年ですのでもちろん1年や2年になることもあります。
そうなれば毎月の返済額も高額になり、特定調停が不調になると一括請求され自己破産というケースもありえます。

 

また、特定調停と任意整理のいずれであっても手続き後は元金のみの返済なので、金利は0%となり、返済した分だけ確実に借金が減っていくことになります。
手続き以前は金利がついていますので、まるまる借金の返済に充当されるわけではありません。

 

返済期間は気持ではなく合理的に

仮に200万円の借金の場合、

 

3年払い=月55,555円
5年払い=月33,333円

 

私は月60,000円まで返済が可能なので3年払いにして早めに返済したいという方がおりますが、必ず最長の5年払いにしてもらいましょう。理由は@任意整理後は金利が0%なので返済期間が長くても短くても返済額は変わらないため、毎月の負担を小さくして確実に返済していきましょう。A任意整理後、不足の事態で2カ月連続で返済が遅れると手続き前の状態に戻り、一括返済され結果的に自己破産になります。不足の事態を考慮して、余裕資金は貯金しておきましょう。
任意整理後は、金利が0%のため早く返済する意味がなくなります。気持ちの問題で返済期間を短くするということはやめましょう。
気持ちで行動するのではなく、合理的に行動することが大切です。

 

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